ありがとう、シンバ
2023年06月08日
ご無沙汰しております、獣医師の高梨直子です。
本日は、私が書かせていただきます。
2023.6.6 当院の『シンバ』が虹の橋を渡りました。
私たちがこの病院を開院して2年目の秋、当院前で保護した子でした。
目ヤニで眼も開けられず、ヨロヨロしていたのを覚えています。
治療して元気になり、1年先輩の『きく』のことがとにかく大好きでした。
眼も体もまんまるのタヌキさんのようで、怒ることを知らない優しい子。]
いつまでも子供でちょっとおバカな甘えん坊、それが『シンバ』でした。
『きく』が亡くなった時には後を追いかけてしまうのではとスタッフみんなで心配しました。
定期的に点滴をするようになって約3年、毎日点滴をするようになって10ヶ月も頑張りました。
あまりに頑張るので私たちはこれ以上「頑張れ」と声がかけられずにいました。
それくらい本当に頑張った『シンバ』でした。
考えてみれば輸血により、多くの子を助けました。
実習に来た学生さんからはいつも一番人気でした。何度学生さんと記念撮影をしたことでしょう。
改めて、すごい子だったと思います。
何度も厳しい状態になり、乗り越え再び食べられるようになり、ついには『きく』の年齢を超えて18歳9ヶ月頑張りました。
最後はまんまるのお顔が三角形になって眼も自分で開けるのが難しくなっていました。
それでも声をかけると反応してくれる優しい『シンバ』が目に焼き付いて離れません。
大好きなシンバヘ
『きく』や他のみんなには会えましたか?
思う存分、『きく』に甘えて大好きなご飯をお腹いっぱい食べてください。
スタッフのみんなへ
長い間『シンバ』のお世話を本当にありがとう。
みんなのおかげで、苦しむことなく安らかな最期を迎えられました。
食いしん坊のシンバのためにたくさんのご飯やおやつをありがとう。
みんなから本当に愛されていたことを実感しました。
『シンバ』がいない猫舎が本当に寂しいですが、一緒に乗り越えてこれからも頑張っていきましょう。
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